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イベント設計の考え方:何をどう計測するかをデザインする

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「なんとなく計測」から卒業しよう

GA4を使っていると自動で多くのイベントが収集されるため設定しなくても十分データが取れていると感じるかもしれません。しかし本当に成果を上げるにはビジネスの目的に合わせて計測を設計することが欠かせません。GA4のイベントはユーザーの行動を細かく捉える強力な仕組みであり、何をどう測るかを自分でデザインできるかが分析の質を決めます。

GA4のイベントは“行動の記録装置”

GA4ではすべての行動がイベントです。ページを見る(page_view)、ボタンをクリック(click)、フォームを送信(form_submit)、購入完了(purchase)など、これらはすべてイベントとして記録されます。イベントをどう設計するかでどんな行動を成果とみなすかを決めることになります。

イベント設計の3つのレベル

イベントは目的によって大きく3つのレベルに分けて考えられます。自動収集イベント(GA4が自動で記録)、推奨イベント(Googleが推奨する名前で設定)、カスタムイベント(自分のサイトに合わせて設定)です。特にカスタムイベントはサイトの目的や業種に合わせて設計できるためビジネスの成長に直結する指標を作り出せます。

イベント設計の考え方:ゴールから逆算する

イベントを設計する際はゴール(KGI)→指標(KPI)→行動(イベント)という順に考えます。例えば資料請求を増やしたい場合、最終目標は資料請求数、KPIは資料請求ページへの遷移数、行動指標はCTAボタンのクリックといった具合に目的から逆算して何を計測すべきかを決めます。

イベント命名のルールを統一しよう

イベントを増やしていくと名前がバラバラになりやすいので命名ルールを統一することが大切です。おすすめは動作_対象の形式です。ボタンをクリックする場合はclick_contact、フォーム送信はform_submit、PDFをダウンロードはdownload_pdfなどとします。このように揃えると後で見返したときにどんな行動かが直感的にわかります。

設計段階で考えておく3つのポイント

イベントを設計する際は何のために計測するのか、どんな粒度で計測するのか、誰が見てもわかる命名にするのかの3点を意識しましょう。数を増やすためではなく改善の仮説を検証するために計測する、すべてのクリックを取るより意味のある行動だけを残す、チームで共有することを前提に表記を統一することが重要です。

イベント設計の本質は「改善のための構造化」

イベント設計を突き詰めるとそれはサイトの成果構造を可視化することに他なりません。どんな行動が成果につながっているか、どの導線が機能していないか、どんなページで離脱が多いかを数字で把握できるのがGA4の強みです。データは集めるものではなく使うために設計するもの。その考え方こそがイベント設計の真髄です。

まとめ:GA4は「行動を測るデザインツール」

GA4のイベントは単なるデータ収集の機能ではなくユーザー行動をデザインするためのツールです。どんな行動を見たいのか、どんな成果を増やしたいのかを明確にしてイベントを設計することでデータは単なる数字から意思決定の羅針盤へと変わります。

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