MENU

探索分析の使いこなし①:自由形式レポートで仮説を検証する

目次

「自由形式レポート」はGA4分析の核心

GA4を一通り触れるようになったら次のステップは探索分析(エクスプロレーション)です。中でも最もよく使うのが自由形式レポートです。これは自分で仮説を立てて検証できる機能です。SNSから来た人と検索から来た人で行動に違いはあるか、スマホとPCで閲覧ページはどう違うか、問い合わせした人はどんなページを多く見ているかといった知りたいことをデータで確かめることができます。

自由形式レポートの基本構造

GA4の自由形式はディメンション、指標、セグメントの3要素で成り立っています。ディメンションはページ名や流入経路、デバイスなど分けたい軸、指標はユーザー数やエンゲージメント率、コンバージョン率など比べたい数値、セグメントは新規ユーザーや問い合わせ完了者など絞り込み条件です。これらを組み合わせてどんな人がどんな行動をしてどんな成果を出しているかを可視化できます。

基本の使い方:比較で気づきを得る

自由形式レポートの一番の強みは複数条件の比較ができることです。デバイス別比較(スマホ vs PC)でモバイルでは離脱が多いか、流入経路別比較(検索 vs SNS vs 広告)でどのチャネルが一番成果につながっているか、新規とリピーターの比較でリピーターの方が滞在時間が長いかなど、通常レポートでは見えない相対的な違いが一目でわかります。

実例:流入経路ごとの行動比較

例えば流入経路別に平均エンゲージメント時間とコンバージョン率を比較すると、検索や広告から来たユーザーは関心が高いがSNSからのユーザーは浅い閲覧で終わっているといった結果が得られる場合があります。ここからSNSでは集客よりも信頼づくりに注力すべき、SNSからの誘導ページをランディングページに変えた方が良いといった仮説が導けます。

よくあるつまずき:「項目が多すぎて迷う問題」

探索分析を初めて触ると項目や設定が多くて混乱しやすいですが、最初は分析テーマを1つに絞ることがコツです。例えばお問い合わせにつながる行動を見たい、新規ユーザーの滞在時間を知りたいなど目的が決まれば必要なディメンションと指標も自然に決まります。まずは1テーマ×2?3軸の比較から始めるのがおすすめです。

仮説→検証→発見のサイクルを回す

自由形式レポートの本当の価値は検証の習慣化にあります。仮説を立て、自由形式で比較して確かめ、結果を見て次の改善を考える。この繰り返しがアクセス解析を行動のための思考法に変えていきます。分析はデータを当てる作業ではなく問いを深めていく思考プロセスです。

まとめ:自由形式レポートは“気づきの発掘場”

自由形式レポートはGA4の中でもっとも奥が深い機能です。最初は難しく感じても使えば使うほど自分の知りたいことを掘り下げられるようになります。そして分析結果をもとにした小さな改善が積み重なるとサイト全体の質と成果は確実に上がります。数字を見るから読み解くへ。それが自由形式レポートの真価です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次