「探索レポート」はGA4の自由研究ツール
GA4の基本レポートに慣れてきたら次に挑戦したいのが探索レポートです。これは自分で分析テーマを自由に設定できるカスタム分析機能です。通常のレポートが決められた型で見るものだとすれば、探索レポートは自分の仮説を検証するために作るレポートです。問い合わせした人はどのページを見ていたのか、スマホとPCで行動パターンは違うのか、流入経路によって滞在時間は変わるのかといった知りたいことを掘り下げて分析できます。
GA4の探索レポートでできること
探索レポートには自由形式、経路探索、ファネル探索、セグメント比較などの分析タイプがあります。自由形式は指標とディメンションを自由に組み合わせて分析し、経路探索はユーザーがどんな順序で行動したかを可視化し、ファネル探索は特定の行動プロセスを段階的に分析し、セグメント比較は2つの条件の違いを比較します。これらを使い分けることで数字から行動への理解が深まります。
自由形式レポート:GA4分析の基本形
最もよく使うのが自由形式レポートです。縦軸にページ名、横軸に流入元などを組み合わせ、行動の傾向を見つけることができます。検索から来た人はサービスページをよく見るがSNSから来た人はブログで止まっているなどの気づきが得られます。自由形式を使うと通常のレポートでは見えない関係性を発見できます。
ファネル探索:成果までの道のりを可視化
ファネル探索ではユーザーがゴールに至るまでの道筋を段階ごとに追う分析ができます。トップページを見る→サービスページを見る→問い合わせページを見る→フォーム送信という流れを設定すると、各ステップでの離脱率や完了率が表示されます。サービスページで多くの人が離脱している、フォームページに進む率が低いなどの改善すべきポイントを明確にできます。
経路探索:ユーザーの「行動の流れ」を見る
経路探索はユーザーがサイト内をどのように移動しているかをツリー状に可視化します。トップページ→ブログ→お問い合わせなどのルートが一目でわかります。経路探索を使うと想定した導線どおりに動いているか、思わぬページで多くの人が離脱していないかを確認できます。
探索レポートを活かすコツ
探索レポートは自由度が高い分、最初は迷いやすい機能です。まず目的を決めて何を知りたいのかを明確にし、仮説を立てて結果を見て改善策を考えるというステップを意識して使いましょう。探索レポートは数字を見るツールではなく問いに答えるツールです。
まとめ:探索レポートは「考える力」を鍛える場
GA4の探索レポートは分析の自由度が高い分、自分で仮説を立てて考える力が問われます。単に数値を確認するのではなく、なぜそうなっているのかを掘り下げる練習の場として使うと分析スキルが大きく伸びます。
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