「集客分析」でサイトの“入口”を知る
アクセス解析の第一歩はどこから人が来ているのかを知ることです。これは店舗で例えればお客さんがどの入口から入ってきたのかを把握するようなものです。GA4ではこの入口を流入経路として見ることができます。検索から来た人、SNSから来た人、広告から来た人など、どの経路が多くどの経路が成果につながっているのかを知ることでどの集客施策に力を入れるべきかが明確になります。
GA4で見る「流入経路レポート」とは?
GA4ではレポート→集客の中にあるトラフィック獲得やユーザー獲得の項目から流入を確認できます。トラフィック獲得は各訪問単位の流入元を表示し、ユーザー獲得は初回訪問の流入元を表示します。初回訪問の流入元を把握することで最初にどこで知ったかを理解できます。
「デフォルトチャネルグループ」を理解しよう
GA4では流入元を自動的に分類してくれる仕組みがあります。それがデフォルトチャネルグループです。Organic Searchは検索エンジンからの流入、Paid Searchは検索広告からの流入、DirectはURLを直接入力、Referralは他サイトのリンクからの流入、Organic Socialは無料SNSからの流入、Paid SocialはSNS広告からの流入といった具合に分類されます。このチャネル分類を見れば今のアクセスは自然検索が中心なのかSNSが強いのか全体像を把握できます。
数字を見るときの3つの着眼点
GA4で流入経路を見るときは単にどのチャネルが多いかではなく、数、質、成果の3つの視点で見ると効果的です。数(訪問数)を見ることでどの経路からのアクセスが多いかを把握し、質(エンゲージメント率)を見ることでどの経路から来たユーザーが長く滞在しているかを把握し、成果(コンバージョン率)を見ることでどの経路から来た人が成果につながっているかを把握します。この3つを合わせて見ることでアクセスが多いだけで判断しない正しい集客評価ができます。
例:流入経路分析で見える改善ポイント
例として検索流入が多くコンバージョン率も悪くない一方でSNSは流入数の割に成果が出ていない場合、SNSでは集客目的から信頼構築目的に切り替える、SNS投稿からランディングページへ直接誘導する導線を見直すなどの改善が考えられます。GA4の数字を使うと感覚ではなくデータで施策を判断できるようになります。
「Direct」が多いときの注意点
Directが多い場合はURLを直接入力する人だけでなくメルマガやLINE配信、QRコード経由など計測できなかった流入も含まれるため、URLにutmパラメータを付けて流入を正確に分類すると分析が精密になります。
まとめ:流入経路は「今の集客の地図」
GA4で流入経路を分析することは自分のサイトがどんなルートで見つけられているのかを知ることです。集客の改善は入口の整理から始まります。GA4のデータを使えば感覚ではなく確かな根拠をもとに判断できます。
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